【第二十話 -噂話-】

尻子      「お、声がきこえてきた」
破戒僧     「ずいぶんかかったな」
しょぼちん    「無事そうですね」
五百籏頭   「ただいま。阪田は?」
コヒ       「おらんよ・・・」
なっちゃん   「ただいまですっ」
しょぼちん    「おかえり。ケガはなかったかい?」
尻子      「こわくなかった?」
なっちゃん   「頼もしい2人がいたので大丈夫ですw」

一同は荷物を持ち、校庭側とは逆の教室に移動した

ザウ      「一応全ての教室みたが居なかった。ただ・・・」
コヒ       「ん?」
なっちゃん    (不安そうな目でザウを見る)
ザウ      「ただ、一箇所だけ南京錠かかった教室があった」
五百籏頭   「ああ、あったな。ただあそこは恐らく倉庫かなんかだ」
しょぼちん   「まさか阪田はそこに?」
尻子      「ないない」
コヒ       「でも消えるってありえなくね?」
尻子      「教卓の下とかは見た?」
ザウ       「見てないけど、居そうには思えんかったな」
しょぼちん   「怖がりの阪田が1人で面白半分で隠れるのは考えにくいですよね」
破戒僧     「とりあえずスレに書き込みしとく」
なっちゃん   「もう21時半ですね」
五百籏頭    「しかし静かだな」

~数分沈黙が続く~

しょぼちん   「な、なあ・・・噂が本当ならだが・・・」

ザウ       「・・・噂?」
コヒ       「な、なんだよ・・w」
破戒僧     「気持ち悪いな」
五百籏頭    「実は俺のケツは未使用だったってことか?」
ザウ       「・・・。」
なっちゃん   「・・・もしかして村のあの噂ですか?」
しょぼちん   コクリ(うなずく)
尻子      「・・・なによ?」
コヒ        「だからさぁwなんでそういうの今いうのさーw」
しょぼちん   「いや・・馬鹿にされるとおもって・・」
破戒僧     「いいから言えよ」

名無し★    「人無村って調べてみたわ」
名無し★    「ぐぐってもでなくね?」
名無し★    「なんでも、人が居ないんじゃなく、人が居なくなるらしい」
名無し★    「どういうこと?」
名無し★    「その村に足を踏み入れた者が消えて行くらしい・・・。」
名無し★    「うそくせーw」
名無し★    「でも実際消えただろ・・・阪田が」
名無し★    「じゃあ、だとしたらなっちゃんが言ってた調査の国の人間が消えてなくちゃおかしくね?」
名無し★    「たしかに」
名無し★    「いや毎年8月2日に必ずその付近で不可解な失踪事件が続いている」
名無し★    「今年は消えたのか?」
名無し★    「まだ今年は誰も失踪した記事は出てないとのことだ。」
名無し★    「んじゃあいつらがww」
名無し★    「8月2日ってもろ今日じゃねえか・・・w」
名無し★    「しょぼちんはそれを知ってて行ったのか」
名無し★    「じゃああと2時間弱で全員消えるってか?w」
名無し★    「ねーよ」
名無し★    「だな。さすがにない」
名無し★    「じゃあ阪田がすでに失踪したってのか?」

コヒ       「ねーよw」
破戒僧     「でも実際きえたよな」
ザウ       「完全にホラーの世界に入りこんでしまったな」
しょぼちん   「・・・あくまでも噂だけどな」
なっちゃん   「私が聞いた事ある噂も大体同じです」
五百籏頭    「俺は霊はしんじないぞ!」
破戒僧     「霊じゃないだろ」
尻子       「村民に消されるとか?」
ザウ       「有り得なくないな。こういう村の結束力は異常やから」
五百籏頭    「確かに村民が居たと仮定した場合、村民全員で口裏あわせれば消した事にするのは可能だな」
コヒ       「でも人なんて居るのかなぁ・・・?w」
破戒僧     「昔はともかく、今の時代に未だそんな村あるのか?」
コヒ       「ないだろ~w」
ザウ       「だからオカルトなんよ」
五百籏頭     「・・・。」
しょぼちん   「そういうことやな」
尻子       「しょぼちんは、だからあえて今日にしたの?」
破戒僧     「そういえば今日だな・・・」
しょぼちん   「その通りです」
なっちゃん   「さすがに日付までは私は知りませんでした・・・。」
コヒ       「ん?じゃあまた次に誰かきえるの?」
ザウ       「今年はワシらが失踪の標的ってか?w上等やん」
なっちゃん   「やめてくださいよ・・・」
尻子       「どっちみち、あと2時間ちょいしかないよ」
コヒ       「もう帰ろうでw」
破戒僧     「阪田を置いてか?」
五百籏頭     「さすがにそれはできねーわ」
コヒ       「あぁwそうだったw」

しばらく話し合いが続き雨が止んだ