【第二十五話-確認-】
破戒僧 「こっち、こっち」
なっちゃん 「怖いですね・・・」
コヒ 「大丈夫だよ。俺が横におるで」
尻子 「いや、俺がおるから大丈夫やで」
破戒僧 「あ・・あれ?」
コヒ 「ん?」
なっちゃん 「誰もいませんね」
破戒僧 「まじかよ。ここでうずくまってたはずなんだ」
尻子 「ほんまここなん?」
コヒ 「ほんっとにあのひとは・・・w」
なっちゃん 「ってことはすれ違いになったんじゃ・・・?」
尻子 「もしかして・・・あの噂ってほんまなんちゃう・・・」
コヒ 「まさかぁwないやろぉw」
なっちゃん 「やめてくださいよ・・・」
破戒僧 「あいつの事だからな・・・信用はできない」
尻子 「と、とりあえず教室戻ろうか」
なっちゃん 「そうですね。しょぼさんやザウきゅんが帰ってきてるかも」
コヒ 「もどろかぁ」
4人は再び小走りで教室へと戻った。丁度そのときしょぼちんと鉢合わせになった
しょぼちん 「はぁはぁ・・・うわっびっくりした・・・!みんななにしてん?」
コヒ 「おお、しょぼおかえりw」
しょぼちんに五百籏頭の件を話した
しょぼちん 「まじかよ。冗談でしょ」
破戒僧 「あの人の考えてる事は理解できないわ」
なっちゃん 「あれ?ザウきゅんは・・・?」
コヒ 「そういえば」
しょぼちん 「それが・・・すぐそこの門前まで一緒やったんけど・・・・」
尻子 「・・・え?まさか消えたとか?」
しょぼちん 「いや・・・いきなり向こう見に行くっていいだしてさ・・・」
破戒僧 「おいおい、そういう判断はみんなで決めてから動くべきだろ」
しょぼちん 「絶対みんなにそう止められるってわかってたから、行くって・・・」
コヒ 「んもー みんな勝手な行動しすぎやろぉ・・・w」
尻子 「ザウきゅんの気持ちも嬉しいけど、この状況ではなぁ」
なっちゃん 「なんで止めなかったんですか!!」
尻子 「・・・な、なっちゃん?」
しょぼちん 「ご、ごめん・・・止めたけど、すでに走っていってしもて・・・俺はみんなに報告せなあかんから、とりあえずここへ・・・」
破戒僧 「今何時だ?」
なっちゃん 「えっと・・・22時40分です」
コヒ 「ザウきゅんも五百籏頭さんも消えちゃうしどうするんよー」
尻子 「うーん。23時まで考えようか」
なっちゃん 「五百籏頭さんかな?車をどかしたの」
しょぼちん 「それはないと思う」
なっちゃん 「学校からここまでの道に分岐する道は他ありましたっけ?
破戒僧 「暗くてわからなかったな」
コヒ 「俺も雨でそれどころじゃなかったわぁ」
しょぼちん 「さっきみてきたけど、ほそい山道っぽいのはあったかな」
破戒僧 「でも俺と別れてからしょぼが確認する前に回り道してたどり着くのは無理だろ」
なっちゃん 「ですね・・・そもそも土地勘ないでしょうし・・・」
ダダダダダッ(凄い勢いで走ってくる足音が)
しょぼちん 「ちょ、だれかきたで」
破戒僧 「!?」