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【第二十六話-発見-】

しょぼちん    「ちょ、だれかきたで」
破戒僧      「!?」
コヒ       -なっちゃんをかばうように教室の入り口を向く-


ザウ       「ちょ、やべえって・・はぁはぁ」
尻子       「ちょーびびったがぁ」
コヒ        「ザウきゅんかよーw」
破戒僧      「・・・単独行動はするなよ」
なっちゃん    「そうですよ・・・あぶないですよ」
ザウ       「すまんこ・・・はぁはぁ・・・てかやばい・・・」
しょぼちん     「無事だった・・よかった」
破戒僧      「何かあったのか?」
ザウ       「やべえのみちまったよ・・・」
コヒ        「なにかみたん・・・?」
ザウ       「この先を200mくらい進んだ所に石段があってそこを上がってみたんだが・・・その先にあったんだよ集落が・・・」
しょぼちん      「ほんとですか・・・?」
ザウ        「ああ、マジよ・・はぁはぁ」
なっちゃん    「じゃあ・・・村は本当に存在したんですね・・・」
コヒ        「おいおい・・・」
破戒僧      「人間は居たの?」
ザウ       「・・・居た」
尻子       「・・・」
コヒ         「まぁじか・・・」
なっちゃん     「もう・・・帰りたい・・・」
しょぼちん       「・・・もうやだ」
破戒僧      「どーするんだよ」
ザウ        「ここに人がこないって不思議だよな・・・200mくらいだぞ?距離」
コヒ        「まさか・・すべて向こうは最初からお見通し・・・ってか?」
なっちゃん    「いやぁぁぁ・・・」
尻子        「ちょ ここ居たらやばいってー」
しょぼちん     「じゃあ車を消したのもそいつらじゃ・・・・」
破戒僧      「居たってどんやつがいたんだ?」
ザウ        「遠いし暗くてよくわからないけど、鎌みたいのもって歩いてた・・・」
尻子        「嘘やろ・・・」
しょぼちん    「おいおい・・・しゃれにならんって」
破戒僧       「お前が連れてきたんだろ」
なっちゃん    「まさか本当に存在するとは思いませんよね・・・」
コヒ        「SIRENの屍人みたいやん・・・」
ザウ        「まさにそんな感じだったよ。」
なっちゃん    「ってことは、見回りに来る可能性もありますよね・・・」
しょぼちん    「本当みんなごめん・・・もう逃げよう。」
尻子        「どこに?」
しょぼちん    「車なくても帰ることはできるやろ・・・」
コヒ        「でも阪田や五百籏頭さんはどうするん・・・?」
破戒僧      「今は自分の命で精一杯だろ」
ザウ        「やむをえないか・・・」
なっちゃん    「もう23時ですね・・阪田さんも五百籏頭さんもきませんね・・・」
コヒ        「街にかえろで」
破戒僧      「何キロあるんだ・・?」
なっちゃん    「先ほどの鉄柵まで3~4キロくらいですかね?
ザウ        「それくらいならなんとかなりそうだな」
尻子        「なぁ・・・」
破戒僧      「ん?」
尻子        「ないんだが・・・」
なっちゃん    「え?」
尻子        「荷物・・・」
コヒ        「ちょ・・まじやん・・・」
ザウ        「ど、どういうこと?」
破戒僧      「すまん、一時的に全員で教室から離れたんだ・・・」
しょぼちん     「じゃあ・・・何者かがいるってことですか?」
コヒ        「でも・・・5分くらいよ・・・空けたの」
破戒僧      「じゃあ何者かが近くにいるぞ・・・」
尻子        「五百籏頭さん・・・?」

キーンコーンカーンコーン・・・

その時、尻子が考えた23時をリミットとした案件を歓迎するかのように鳴るはずの無いチャイムが流れた・・・