【第三十三話-儀式-】
尻子 「・・・ケジメってなんでしょうか?」
白装束E 「誰か1人が誰か1人の首を絞めて数す・・・それでどうだ」
白装束F 「仲間を1人殺して生き延びるか、全員共に死ぬか。どちらかえらべ」
破戒僧 「えっと、それは1人を殺したら残り全員は助かるということですか・・・?」
白装束の長 「そうだ。」
尻子 「そ、そんな・・・」
破戒僧 「・・・そうですか」
ガシッ
尻子 「ちょー!なにしよんど!はなせや!!」
破戒僧 「ちょー!!やめてくだちぃぃぃぃ」
尻子と破戒僧は柱に手と足をしばられ固定され、コヒ、ザウ、なっちゃんも口の縄だけ外され同じようにしばられた
そして全員が目隠しをされ8人全員が同じように固定された
白装束の長 「さあ・・・憎め・・・憎しみあえ・・・・邪悪な心を宿すのだ」
白装束G 「居るだろう。お前らの中でも憎い者が」
一同は、目をふさがれ、暗闇状態の中一分ほど経過した
白装束の長 「宿ったか?憎しみが、さて問う。この中で数したい者は居るか?いるなら手をあげよ」
尻子 (人殺すぐらいなら死んだ方がましやわ)
ザウ (手をあげたやつが居たのか・・・?)
なっちゃん 「私は皆との死を選びます」
コヒ (なっちゃん・・・)
五百籏頭 「ああ・・・俺もだ」
しょぼちん 「しにたくねぇ・・・しにたくねぇよ・・・」
阪田 「俺も死にたくねー!死ぬの怖いよ」
破戒僧 「・・・1人殺せば・・・助けてくれるんですよね?」
白装束D 「長はそう言っておる」
コヒ (お前・・・まさか)
破戒僧 「それは・・・嘘じゃ・・・ありませんよね?」
白装束の長 「嘘ではない。生かしてやろう」
コヒ 「仮に生き延びた場合は、どう警察に説明すれば・・?」
白装束H 「何人が生き残れるかは知らないが、口裏を合わせれば済む事だ」
尻子 「確かに・・・」
白装束の長 「1人だけ生き延びた場合は何も無かったかの様に黙ってれば済むだろう」
ザウ 「でもどちらにせよ、必ず1人は死ぬ事になるのか・・・」
白装束A 「そういうことだ。それがお前らがこの地を踏み入れた事へのケジメだ」
白装束C 「ただ、数す順番は私達が決めさせてもらう」
破戒僧 「おい・・・じゃあ数す前に数される可能性もあるじゃないか」
しょぼちん 「もうしので・・・みんなで」
白装束I 「その通りだ。ただ選択権は公平にするので安心するがよい」
破戒僧 (何としてでも1番にならなければ)
阪田 「結局希望者が出ず白装束のお前らが俺らを数す事になった場合は、どう数すんだよ」
白装束J 「その場合は、仲良く同じ墓にしてやるから安心するがよい」
しょぼちん 「具体的に言ってください。それ次第では考えがかわるかもしれません」
ザウ 「お・・・おい・・しょぼ・・」
コヒ 「確かに・・・方法次第では考えかわるかもなぁ・・・」
なっちゃん 「コヒさん・・・」
尻子 「おまえら正気かよ・・・」
白装束の長 「面白い事いうな。では苦しみながら何分にもわたり数すと答えたら?」
しょぼちん 「・・・その場合は」
白装束の長 「ふふふ。では一瞬で楽に数せる方法と考えたら?」
五百籏頭 「苦しむのなら・・・生き延びた方がいいかもしれんな・・・」
なっちゃん 「五百籏頭さんまで・・・なにいってるんですか・・・」
五百籏頭 「だって・・・苦しむの嫌だろ・・・誰かを絞めれば生き延びれるんだぞ」
コヒ 「せやな・・・1人絞めれば助かるんだもんなぁ・・・wヘラヘラ」
ザウ 「ガハハハハハハハ ガハハハハハハハハハ ヒイイヒイイイイイwww」
尻子 「ザ、ザウきゅん・・?」
阪田 「・・・?」
ザウ 「楽しいww楽しすぎるよこの人間劇場wwwwさっきまで協力してた仲間が
今度は手の平かえて裏切りを見せ始めたwww人間って面白いなwwww」
阪田 「ああ・・本当だな・・仮に生き延びてもこいつらとは二度と会いたくないぜ」
なっちゃん 「・・・」
白装束B 「そう、それが人間。結束力のないおろかな人間の心理だ」
破戒僧 「あたりまえだろ!結局はみんな自分がかわいいんだよ!!俺は何も悪くないんだ!!」
コヒ 「だなぁwwこの際生き延びられればどうでもいいなw」
ザウ 「ハッハッハッハwwみたか?みたか?wなっちゃんwwこれが人間の本性だよww」
阪田 「汚いなwww」
なっちゃん 「本当にそう思ってるわけじゃないと思いますよ・・・。死ぬのが怖いんですよみんな」
五百籏頭 「ああ・・・できたら数したくなんかない。でも死にたくもないんだ」
ザウ 「・・・ワシだって死ぬの怖いんだよ・・。」
尻子 「みんな・・・怖いよ」
しょぼちん 「・・・そろそろきめよで・・・俺はもう答えはきまってる」
破戒僧 「ああ・・・そうだな。俺も答えは決まっている。」
コヒ 「俺もええよw簡単な事よw」
破戒僧 (こいつには絶対に選択権を譲れない・・・)
白装束F 「選択権を与えられた者は一人で何人を数してもOKだ」
阪田 「・・・証拠隠滅の為、自分以外全員を数すのも有りってことか?」
尻子 「・・・」
破戒僧 「もし俺が選択権利を貰え全員を数した場合、証拠隠滅に俺まであんたらに数されるとかないよな?」
白装束C 「うぬ。それはしないと約束しよう。ケジメをつけたわけだからな。」
コヒ 「・・・ゴクリ」
白装束の長 「そろそろいいか?」
破戒僧 「まってくれ。まだ質問がある」
白装束の長 「なんだ」
尻子 (こいつ・・・完全にヤル気だ・・・)