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【第十五話-物置-】

(五百籏頭 阪田編)

そしてしばらく作業に没頭し、ある程度メドがついた

五百籏頭     「ふぅ疲れたな。あとは図書室だけか」
阪田        「マスクもってくればよかったわ」
五百籏頭     「まぁ掃除が済んだら温泉でも入ろうぜ。背中流してやるから」
阪田        「いやいいわ・・」
五百籏頭     「遠慮すんなよ!!」

2人は図書室へと向かった

五百籏頭     「ここか。昨日は暗くて迫力あったが、昼はそうでもないな」
阪田        「確かに。死骸とか転がってないだろうな」
五百籏頭     「心配性だなw あけるぞ」 カチッ

二人は南京錠を開け、中へと入った

阪田        「なんか懐かしい本の匂いだな」
五百籏頭     「思ったよりホコリ被ってないな」
阪田        「年に一度掃除するんだろうね」
五百籏頭     「こりゃ、すぐ終わりそうだな。しかし興味深い文庫だらけだ」
阪田        「あんたそういうの好きそうだよな」
五百籏頭     「手っ取り早く終わらせて、ちょっと本をみてもいいか?」
阪田        「べつにいいけど、勝手にみていいのか?」
五百籏頭     「誰も来ないだろ、それにマズイ物があったらここの掃除を任せないはずや」
阪田        「まぁそうだな、んじゃ、やろうか」

2人は手っ取り早く図書室の掃除を済ませた

阪田        「なんだかんだでもう15時半か」
五百籏頭     「作業に集中すると時間経つのが早いな」
阪田        「ここ、図書室ってより物置だったな」
五百籏頭     「ああ、色々な物が転がってたな」
阪田        「この絵の束、昔ここの小学生が描いたんだろうな」
五百籏頭     「歴史を感じるな。阪田くんは学生だろ?何か学業で興味あることないのか?」
阪田        「別に」
五百籏頭     「・・・ そうか。じゃあなんで大学にいってるんだ?」
阪田        「なんとなくですよ」
五百籏頭     「・・・w 最近の子はそういうやつが多いんだろうな。どれ、ちょっと本でもみるか」
阪田        「先に帰って寝てもいいか?疲れたわ」
五百籏頭     「まあそう寂しい事いうなよ。1人は寂しいだろ・・・そこの椅子で寝ててくれよ」
阪田        「・・・わーったよ」
五百籏頭     「寝込み襲ったりしないから安心しろって」
阪田        「あたりまえだろ。本当に気持ち悪いオッサンだな・・・」

五百籏頭は本を物色し、阪田は仮眠をとりしばらくたった

五百籏頭     「・・・おい!阪田!」
阪田        「・・・なに・・」