【第二十五話-輝姫-】
しょぼちん 「なんか向こうのほうが騒がしいな」
尻子 「まだ遠くてよくみえないね」
五百籏頭 「お、みえてきた」
~奉納行列はみんなの近くまで進んできた~
村民A 「おいおい・・・あの綺麗な女性はだれだ?」
村民H 「美しい・・・那津神様じゃ・・」
村長 「ありがたや・・・ありがたや・・・」
コヒ 「果緒梨ちゃんと亜月ちゃんの間に誰かおるね」
阪田 「布が邪魔でよく中が見えないな」
村長 「ふぉふぉっふぉ。あれは帽額というんじゃよ」
五百籏頭 「古風で素晴らしいな」
破戒僧 「物は知ってたが名前が出てこなかった・・・メモっておこう」
ザウ 「いやぁ、こういう日本伝統の行事っていいな」
尻子 「日本人でよかったわー」
コヒ 「ガンバレゴエモン思い出すわぁw」
村長 「しかし、あの子は誰なんだ?」
奉納行列は御帳台の中がはっきり見えるところまできた
しょぼちん 「誰やあの美人!!」
阪田 「やべーな」
村民 「誰の子供じゃ・・?しらんのう・・・」
五百籏頭 「村長さん!あんな美人いたの何で隠してたんすか!水臭いっすよ!」
破戒僧 「珍しく同感だな。もっと早く紹介してくだちぃ・・・」
村長 「いや・・・本当にしらないんじゃよ」
ざわざわ ざわざわ
コヒ 「もしかして・・・」
尻子 「なっちゃん?!」
ザウ 「!!!」
村長 「なるほど・・・これはこれはたまげたわい・・」
五百籏頭 「おーい!なっ・・」(しょぼちんに口を手でふさがれた)
しょぼちん 「五百籏頭さん、おっきい声は出したらいけません」
五百籏頭 「す、すまない」
破戒僧 「空気くらい読もうな。一緒にいて恥かしいだろ」
阪田 「お前もそういう発言で空気悪くしてるだろ」
尻子 「阪田くん、それ正論」
ザウ 「おいおい、喧嘩やめーや」
コヒ 「どうしようもないな・・・w」
那津神様、神の使い達は台の中から列の両際に並ぶ村民に対し笑顔で手を振り続けた
クソコテ達の存在を気付くと少し照れくさそうな素振りを見せながらも行列は神道を進んで行った
破戒僧 「熱治ったのか?」
阪田 「無理してでてきたのかな?」
おばあちゃん 「最初からなっちゃんは熱など出しておらんよ。ごめんな」
コヒ 「えっ、本当ですか?」
村民 「こりゃ1本とられたな」
尻子 「なっちゃんが適役だと選ばれたんだろうね」
五百籏頭 「ああ・・・あれは完璧だ・・・」
しょぼちん (なっちゃん・・・これ以上僕を苦しめないで下さいよ・・・胸が苦しいよ・・・)
おばあちゃん 「みんなをビックリさせたかったんだ。悪く思わないでな」
破戒僧 「いや昨日のくっさいドッキリと違って、これは嬉しいサプライズよ」
コヒ (なんでこいつさっきからタメ口なんだよ・・・)
ザウ 「おいおいwやっぱり昨日の事、根にもってたんかいw」
破戒僧 「冗談だよ。」
阪田 「冗談に聞こえないんだよあんたのは」
村長 「それでは最後列に並んで、那津神行列と共に村民全員で村一周しようか」
尻子 「一体感あっていいね」
阪田 「なんか家族みたいだね」
コヒ 「居心地いいなぁwwここww」
一同は那津神奉納行列の最後尾に並び、ゆっくりと時間をかけ
各自想い想いの願いをしながら村を一周した