ИИИИИИИ

【第三十六話-憑依-】

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
大地が響きだした

十家          「?!」 
美恵          「な、なんだ?」
村長          「地震じゃ・・・大地が揺れておる・・・」

ゴロゴロゴロ・・・

ワオオオオオオオオン
雷が鳴り、森の動物達が鳴き出した

十家          「な、なんだよ?」
美恵          「おいおい・・・」
村民          「那津神様だーーーーー!」
おばあちゃん     「那津神様がお怒りじゃ・・・」

十家          「那津神だぁ?!ばーかかお前ら!そんな迷信あるわけねーだろが」

なっちゃん       「・・・その汚い手を離せ」

十家          「ん?え??なに?きこえーない。なんですか~?笑」
なっちゃん       「その汚い手をどかせと言っておるのだ」
十家          「お前死にたいのか?」

ドゴーーーーーーーン!!

その直後、横にある大岩に雷が落ちた。十家は咄嗟に手を離した

十家          「お、おい、ぐ、偶然だろ・・グフフフ・・・」
破戒僧         (こ・・・この演出はさすがに演技でも無理だぞ・・・)
破戒僧だけは未だに疑いの心があったのであった

なっちゃん       「偶然だとおもうか」
美恵           「お前、さっきの女じゃないな!だれだ!」
なっちゃん       「お前らみたいな程度の低い愚かな人間に名を名乗る必要はない」
村長           「那津神様がなっちゃんに宿ったんじゃ・・・」
美恵           「そ、そんなバカな話しがあるわけないだろ!」
十家           「テメェ!あんまり怒らせるなよ。おい美恵!!銃よこせや!!」

美恵はあわてながら十家に銃を渡した
その仕草の中、なっちゃんは後ろの村民達をかばうかのように手を開きポジショニングを取った

亜月           「お姉ちゃーーーん しんじゃやだよーー泣」
村長           「那津神様・・・もう私達は十分じゃよ・・・ありがとう」
村民           「ええ・・・今後はひっそりと協力して暮らしていきます、だから石を」
なっちゃん         「ダメだ、お前らの将来、この村の将来をこんな人間の手で終わらせるわけにはいかない」
十家           「ごっちゃごちゃウルセェェェんだよ!撃つぞ!!」
なっちゃん         「撃ってみろ」
しょぼちん        「な、なにいってるんですか!!」
ザウ           「なっちゃん・・・あかんて」
美恵           「十家さん、さっさと数して!!」
十家           「・・はぁはぁ。出来れば綺麗な女だけは殺したくなかったがしかたねぇな・・」
なっちゃん         「何をもたもたしているんだ?口先だけか?」
十家           「ピキッ ウルセェェェ!!」
村民           「ひいいいい」
阪田           「うわああああ」

村民は全員目をつぶった

ターーーーーーーーーーン!!!