【最終話-解散-】
時間は無常にも経過し、あっという間にお別れの朝が訪れた
しょぼちん 「ちょ!おきてくださいみんな!」
コヒ 「おはようやが・・・Zzz」
尻子 「・・・なんよーもうちょっと寝かせて」
破戒僧 「まだ8時じゃねーか」
五百籏頭 「・・・・・Zzz]
コヒ 「あれ・・・モーニングコールは?」
しょぼちん 「な、なっちゃんが居ないんですよ・・・」
ザウ 「おいおいまたかよ・・・」
阪田 「飯つくってるんじゃねーの?」
しょぼちん 「それが見てきたけどいなくて」
尻子 「もしかして・・・」
コヒ 「もうやだよぉ・・・湖とか・・・」
しょぼちん 「いや・・・それは無いと思います。みんな起きてるので」
ザウ 「部屋は?荷物はある?」
しょぼちん 「それが・・・置き手紙だけが・・・」
五百籏頭 「おいおい!早くよめよ!!」
破戒僧 「まさか先に帰ったのか?」
ザウ 「はよ」
コヒ 「じゃあ俺が読むわ」
拝啓 みなさん
突然で申し訳ございませんが、昨日一昨日と物凄く充実した濃い1日を過ごした事もあり
実は今日は大学の集まりが朝からある事をすっかりと忘れていてしまいどうしても出席をしなければいけないので
別れが名残惜しいというのもあり、大変勝手ながら皆さんより一足先に帰宅させていただく事にしました
皆さんと初めてお会いした瞬間、凄く緊張していて、リスナーの私を受け入れていただけるか
物凄く不安でしたが、凄く暖かく歓迎していただいたこと、そして途中までではありますが
リスナーの皆様からも暖かい歓迎をしていただいた事を本当に感謝しています
最初は村なんか信じていませんでしたし、破戒僧さんへのドッキリを初め那津神様のお祭り
など日常じゃ絶対に体験できない事を経験させていたいた事も物凄く感謝してます
那津神様と私・・・。偶然だとは思いますが皆様には伝えていませんが私の名前も
那津神様と一緒で夏と申します。ところどころ記憶が無く覚えていないのですが
凄く運命的なモノを感じ、前にも一度来た事があるかのような感じさえしました
最後の夜、みなさんと線香花火をした思い出は忘れません
きっとこの村は村民とみなさんの祈りが一緒に通じあったので今後も大丈夫だと
私は信じております。皆さんと比べたら私は地元の人間であり
いつでも来ようと思えば来れる距離なので、自分の田舎が無い私としては
ここが私の田舎と勝手ながら決めさせていただきました
ですので、ちょくちょく村長さんを初めおばあちゃん、村民のみなさん
果緒梨ちゃん達の様子を見にこれたらなと思います
皆さんの配信も今後も楽しく見させていただきます!
あ、でもあまり喧嘩はしないでくださいね?こうやってみんな知り合えた事って
狭い世界ではあるかもしれませんが何かの縁だと思ってるので
私の体調は心配しないでくださいね。皆様の今後の健康と幸せを祈っております
またどこかで会えたらいいですね。楽しい思い出ありがとうございました
最後までご迷惑おかけして申し訳ございませんでした
那津神様こと、夏より(ハート)
コヒ 「だとさ・・・」
しょぼちん 「なんですかそれ・・・なんで・・・」
尻子 「勝手すぎるよなっちゃん・・・」
五百籏頭 「水臭いな・・・最後くらいお別れの挨拶されてくれよ・・・」
ザウ 「山下清かよ・・・」
破戒僧 「夏っていうんだ。やっぱり那津神の生まれ変わりだったのかもな」
阪田 「でも、どうやって帰ったんだ・・・?」
コヒ 「村民の方に送ってもらったとか・・・?」
ザウ 「地元だし、親に迎えにきてもらったのかもな・・・」
しょぼちんは崩れ落ちるように床に膝を着いた
しょぼちん 「なんでやねん・・・なんで・・・くそっ・・・うぅ・・・」
尻子 「しょぼ・・・」
コヒ 「俺達だって泣きたい気分よ・・・」
破戒僧 「大学があった事を忘れていたんだろうな」
五百籏頭 「色々ありすぎたから忘れるのも仕方ない」
尻子 「おっちょこちょいなところが最後までなっちゃんっぽかったな・・・」
阪田 「昨日の夜、花火しておいてよかったな・・・」
コヒ 「せめてちゃんとお別れしたかったね・・・」
ザウ 「とりあえず・・・布団をただんで飯でも食べようか」
尻子 「せやな・・・」
一同は暗いな表情を浮かべながらも朝食をすませ、掃除をし、身支度を済ませた
そしてしばらく部屋で無言のまま時間が経過した
ザウ 「・・・もう10時か」
五百籏頭 「昼前にはでないとな」
しょぼちん 「そうですね・・・」
破戒僧 「明日から仕事だから絶対に今日帰らないとまずい」
尻子 「あっという間だったね」
コヒ 「みんな元気だそうやw」
阪田 「一昨日の今頃こっちへ向かう電車に乗ってたのか・・・」
ザウ 「みんな期待に胸を膨らませて向かってたんやろな」
しょぼちん 「こんな辛い思いするとは思わんかったわ・・・」
五百籏頭 「楽しくなかったのか?俺は楽しかったぞ」
コヒ 「みんな楽しんでたでw」
しょぼちん 「いえ・・・そうではなく・・・なっちゃんの事で・・・」
尻子 「・・・しゃあないよ・・・また会えるって」
阪田 「そうだな。また会いたいな」
破戒僧 「きっとまたこの村に来てくれるだろ。あれだけ歓迎されたんだ」
しょぼちん 「何で俺はあと一歩の勇気がでんのや・・・くそがぁ・・・」
コヒ 「そんな惚れてたんかぁ・・・」
尻子 「俺だって惚れてたわ」
ザウ 「みんななっちゃん大好きだったよな」
破戒僧 「二人で居た時は最高のチャンスだっただろ」
五百籏頭 「まだまだ若いな。しょぼは。」
しょぼちん 「・・・はぁ」
村民 「じゃあまたくるね。村長さん元気でね」
村長 「はいよ。ありがとうな。気をつけてな」
村民 「みなさんもまたどこかで!お先に帰るね」
五百籏頭 「ありがとうございました!気をつけて」
徐々に村に帰郷していた村民も帰り始めた
コヒ 「俺らもみんなに挨拶してかえろか」
阪田 「そうだね」
破戒僧 「いつまでも名残惜しんでも仕方ないからな」
五百籏頭 「しょぼちんありがとうな」
しょぼちん 「こちらこそ感謝ですよ。ではみんなに挨拶しましょうか」
クソコテ達は村民のみんなに挨拶をすませ、村長の家へと向かった
しょぼちん 「村長さん、色々とお世話になりました、そろそろ帰りますね」
村長 「おうおう。こちらこそ遠い中ご苦労様だった。またいつでもきてくれな」
コヒ 「また来てもいいですか?」
村長 「もちろんだよ。個人的にでもいい。いつでもおいで」
ザウ 「ありがとうございます」
村長 「そういえばなっちゃんはどうしたんだ?」
しょぼちん 「え?村民の方が先に送ったんでは?」
尻子 「手紙には先に帰ると書いてありました」
村長 「そうかい?ワシは何も聞いておらんけど、そうなら仕方ないな・・・挨拶ができなくて残念だ・・・」
破戒僧 「この村がずっと残るといいね」
阪田 「俺もまたきたい」
五百籏頭 「みんなの故郷だからな」
村長 「ありがとう。那津神様が居る限りずっと大丈夫だよ」
しょぼちん 「そうですね。那津神様が居る限りきっと大丈夫」
果緒梨 「おにいちゃーん」
コヒ 「おw」
亜月 「もうかえるの?」
尻子 「あら、かわいいが」
亜月 「あれ?なっちゃんは?」
ザウ 「それが・・・」
2人に軽く話した
果緒梨 「そうなんだ・・・」
亜月 「・・・」
コヒ 「なっちゃんも色々忙しいんよ・・・」
尻子 「またきっとあえるよ」
亜月 「・・・・」(亜月は何も言わず涙を流した」
果緒梨 「みんな帰っちゃうのかぁ」
村長 「仕方ないだろう。きっとまた皆きてくれるよ」
破戒僧 「みんな明日から忙しいんだ。ごめんね」
亜月 「つまんないの。また明日から果緒梨と二人?」
果緒梨 「仕方ないよ、また絶対きてね!」
しょぼちん 「2人ちゃうやろ、保三くんとも仲良くしてやってや」
亜月 「えー 保三苦手だもん」
コヒ 「そういわないで仲良くしてやってよw」(亜月の頭をなでる)
亜月 「・・・わ、わかったよ。仕方ないな・・・」
尻子 「コヒさんやるがーw」
ザウ 「子供は素直やなw」
村長 「ガハハハハハハw」
しょぼちん 「では・・・村長さん、また」
村長 「小さい所だが、残る者達でお前らがいつでも帰ってこれるようになんとか継続しておくよ」
コヒ 「村長さん・・・泣」
ザウ 「現実逃避にまたきちゃうかも」
尻子 「だね。たまに癒されにきたいね」
果緒梨 「みんなまってるから、いつでも戻ってきてね」
しょぼちん 「ありがとうな・・・泣」
破戒僧 「胸が熱くなるな・・・」
村長 「元気でな。ワシは申し訳ないがここで失礼するよ」
五百籏頭 「いえいえ、お体大切にしてください」
尻子 「ありがとうございましたー」
阪田 「ありがとう」
破戒僧 「お世話になりました」
果緒梨 「ばいばい・・・」
亜月 「しくしく・・・」
こうして村民数人と果緒梨、亜月に姿が見えなくなるまで手を振られながら見送られた
尻子 「みえなくなっちゃったね」
コヒ 「せつないなぁ・・・」
阪田 「あんなに溶け込めるとは思えなかったな」
破戒僧 「本当の家族みたいだったわ」
ザウ 「帰りたくないな」
五百籏頭 「いっその事みんな村で生活するか」
しょぼちん 「それも悪くないですね」
破戒僧 「俺は遠慮しとくわ」
阪田 「最初はよくても、絶対に溝が生まれるだろうからな」
コヒ 「どんだけネガなんよぉw」
尻子 「車みえたね」
ザウ 「レンタカー台大丈夫か?w」
五百籏頭 「これで来たんだよな・・」
尻子 「帰ろう・・・俺たちの世界へ」
そして皆、各自思いに老け込みあっという間にレンタカー店につき
車を返却し駅に向かって歩いた
しょぼちん 「なっちゃん・・・また会えますよね」
尻子 「村に遊びいくと思うよ、気に入ってたから」
阪田 「なんたって那津神様だからな」
コヒ 「あー明日からまたバイトかぁw」
ザウ 「ワシは甲子園観戦にシフトチェンジするわ」
破戒僧 「俺も明日から切り替えないとな」
五百籏頭 「いよいよお別れだな」
コヒ 「俺、今日の夜、枠とれたらとるよw」
ザウ 「何時頃?」
コヒ 「んー 23時くらい?」
尻子 「寝てなかったらいくねー」
阪田 「俺はまたROMるわ」
しょぼちん 「配信しろや」
コヒ 「そうそうwしたらええんよw」
破戒僧 「阪田の人気は不滅だからな」
五百籏頭 「そうだな、会おうと思えばいつでもあえるな、俺たちは」
尻子 「うん。なっちゃんも・・・きっと暖かく見守ってくれてるよ」
しょぼちん 「そうやな・・・そう信じたい」
ザウ 「あーあ、駅みえてきちゃったわ」
コヒ 「しょぼ、ありがとねw」
破戒僧 「ありがとう、楽しかったよ」
ザウ 「関西組とはこの辺でお別れだなw」
しょぼちん 「いえいえ、そっちのみんなも気をつけて」
五百籏頭 「喧嘩すんなよ!」
尻子 「ザウきゅん、頼んだで!」
破戒僧 「俺は別々でかえっていいか?」
ザウ 「硬い事いうなよ、ワシがいるんだからいいだろ?なっちゃんが悲しむぞ」
コヒ 「最後までこの人とはあかんかったなぁ・・・w」
破戒僧 「まぁザウきゅんいるならいいけどさ」
ザウ 「みんな気をつけてね、また配信であいましょう」
阪田 「色々とありがと」
コヒ 「んじゃまたねw」
五百籏頭 「お前ら、今回の出来事は絶対忘れるなよ!」
阪田 「忘れませんよ」
破戒僧 「なんだかんだで楽しませてもらったよ」
尻子 「リアルがんばらないとね」
ザウ 「辛くなったら戻る場所があるやないか」
しょぼちん 「そうですよ・・・僕達には辛くなったらいつでも戻れる場所があるじゃないですか」
五百籏頭 「その時はきっとみんなもおかえりと言ってくれるはずさ」
???? はい。いつでもお待ちしてますよ。皆さんの事を。
尻子 「おん!?今なっちゃんの声しなかった?」
しょぼちん 「え?やっぱり?僕も聞こえました」
破戒僧 「き・・・気のせいだろ・・・」
ザウ 「かもな・・・でもなっちゃんはいつでも俺達のそばに居てくれてるんよ」
コヒ 「せやな・・・。辛くなったらまた帰ろう・・・あの場所に」
こうして7人のクソコテ達はまたバラバラに散っていった
短いようで長い2日3日はあっという間に終わった
~帰りの電車にて~
コヒ 「・・・Zzz」
破戒僧 「・・・zzz」
ザウ (ん?なんぞこれ)
ザウは景色を眺めながら、ふとノド飴を舐めようとポケットに手を入れたら手紙のようなモノが入っていた
ザウ (そういえば・・・あのとき)
なっちゃん 「・・家に帰ってから・・読んで下さいね!!」
ザウ (あったな・・・どれ、皆寝てるしこっそり読んでみるか)
ザウは手紙をこっそりと死角に隠しながら見た
手紙を読んだザウはニヤっと笑みを浮かべそっとリュックにしまい眠りに入った
クソコテ夏物語 完